以来、自身をはじめリーダーのいかりや長介さん(2004年死去)、加藤茶(78)、仲本工事(79)、志村けんさん(20年死去)、そして荒井注さん(00年死去)をモデルに、ドリフ全盛時代のコントなどをモチーフに描き続けてきた。
3月に米寿を迎えたこともあり、記念として1冊の画集としてまとめることにした。ドリフに加入して57年。苦楽を共にした亡きメンバーへの思いも込めながら「ドリフを絵で残しておきたい」という気持ちも絵を描き続けてきた動機になったという。
収録したのは100点余りの作品。鮮やかな色の絵は、すべてカラーペンで描いた。それぞれのキャラクターをしっかりととらえた絵は、メンバーへの愛情があふれている。「一枚一枚はたいしたことがないけど、こうしてまとまってみると、絵になってるね。メンバーに似てる? 何度も描いているうちに、だんだんうまくなってくるものだよ」
今月21日に発売した画集は、いかりやさんの遺族にも贈って喜ばれたという。志村さんの遺族のもとにも近く贈る。「実は長さんが亡くなってから、ドリフの若いころのコントを4人のメンバーでやってみようかという話もあった。若いころのコントを年をとったメンバーでやるのはおもしろいんじゃないかと思ったね」。志村さんも70歳になったらまたドリフをやりたいと話していたが夢はかなわなかった。
ドリフの魅力は何だったのか。高木は「リーダーはいるけど、それぞれに担当する楽器があって全員が平等だった。同等にそれぞれが人として認められていた。それにしても、みんなおもしろいこともやって、すごいグループだったと思う。オレは傍でニヤニヤしてるだけだったけど。今のオレがあるのも、ドリフにいたおかげです」と感謝した。そして「100歳までは現役でやっていたい」と意気込んだ。
7月4日には東京・八重洲ブックセンターで画集発売記念のトーク&ライブを予定。実現すれば一昨年2月のハワイでのコンサート以来、1年5カ月ぶりのライブになる。「久しぶりだから、ちゃんと声が出るか心配だけど、やるからには、ちゃんとしたものをやりたいからね」と、バンドマンとしてのプライドものぞかせた。
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June 28, 2021 at 03:00AM
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