お互いに切磋琢磨していくことで成長
――まずは女子団体での銀メダル、改めておめでとうございます。 石川佳純 決勝までは、すべて3-0で勝ち上がっていけたことが、すごく嬉しかったです。決勝戦は負けてしまって残念ですが、良いプレーもたくさんあったので、次につながる試合ができたと思います。 平野美宇 決勝戦で負けてしまったのは悔しかったですけれど、少し時間が経ってみると、メダルを取れたことは本当にうれしいことだなと思います。何よりオリンピックの舞台でプレーできたことがすごく幸せで、感謝の気持ちでいっぱいです。 伊藤美誠 女子団体では、女子シングルスの準決勝で当たった孫穎莎選手と、また当たりました。彼女は私と同じ20歳で、若くて怖さを知らない勢いがあります。やはり中国選手は、1点で流れを変える力がありますし、私が取りたいところで攻めても、厳しいコースに返ってきて、最終的には攻め返されてしまう部分がありました。シングルスの準決勝でストレート負けした時と、団体で対戦した時とでは、私自身は伸びたのですが、孫選手も伸びてきていて、お互いに切磋琢磨していくことで成長するんだな、というのを感じました。
水谷「女子は必ず中国の壁を越えてくれる」
――中国との決勝戦の1試合目は、石川選手と平野選手のダブルスで先勝しました。 石川 ロンドン2012オリンピックの決勝戦で中国と対戦した時よりは、少しは近づいているのかなという感触はありました。ただ、プレッシャーがかかる場面ではやはり中国選手は確実に決めてくるので、ここぞという時の1、2本がまだまだ取れなかったな、と思います。 平野 ダブルスの1試合目は、自信を持って力を出し切れました。でもあと1点が遠かったので、もっと差を埋めていけたらいいなと思います。気持ちの面では良かったと思いますが、技術的にはあと1点という時に、小さなチャンスを取りにくる細かい部分が、中国選手は強かったです。 ――中国から1ゲーム目を取った2人としては、お互いの相性はいかがですか？ 石川 美宇ちゃんは、普段はすごく可愛らしくて、賢い選手だと思います。練習ではすごくストイックで、目標を一つ一つクリアしている姿を私も横で見て、私も学んでいます。卓球のプレースタイルは、アグレッシブで、バックハンドも上手で得点力が高いです。ダブルスでは、美宇ちゃんのレシーブが得点源になっていたと思います。 平野 石川さんは、普段から優しい先輩で、私を引っ張ってくださって、今回も会場に入ってからや、練習する時にたくさんコミュニケーションを取ってくださったので、その気持ちがダブルスの試合に生きたと思います。試合では、自分が消極的になっている時でも、石川さんが1本思い切って行ってくださることで勢いがついて、ついていくことができました。 ――女子団体の銀メダルの戦いを見て、水谷選手はどう感じていますか？ 水谷隼 中国がものすごく強いなか、今の日本女子も本当に強くなり「圧倒的な2位」という立場を確立したと思います。これからは中国だけを目標にできる位置に来ましたから、必ずその壁を越えてくれると思います。
August 09, 2021 at 10:02AM
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卓球代表メンバーが語る互いの存在 「水谷選手はレジェンド。でも気を使わせない」 メダリストインタビュー（TOKYO 2020） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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