9月から始まる22年W杯カタール大会アジア最終予選B組でオマーン、中国両代表戦に臨むサッカー日本代表のメンバーが26日、発表された。

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東京五輪後、最初の国際Aマッチで、同五輪代表メンバーはオーバーエージ(OA)の3人を含め9人が選出された。これは00年シドニー五輪直後の10人に次ぐ多さ。00年シドニー五輪の日本はA代表と兼任だったトルシエ監督が指揮し、MF中田英寿、MF稲本潤一ら「黄金世代」を中心に16強入り。直後のアジア杯でMF名波浩らと融合をし、世代交代が進んだ。中田英はセリエA・ローマでのプレーを優先して不参加となったが、チームは順調に勝ち進み、アジア王者に輝いた。

さらに2年後の02年W杯日韓大会でもシドニー五輪経験者9人がメンバー入り。日本史上初の決勝トーナメント進出と、兼任監督のメリットが最大限に発揮された。今回は東京五輪メンバー9人のうちGK谷以外の8人がA代表経験者。00年当時と比べ、世代間の隔たりもない。

○…森保監督は、メンバー選考を終えて「五輪をどう生かすかではなく、A代表、五輪代表を融合しながら、ミックスしながら、強化をしてきた」と説明した。厳しい最終予選を前に「この最終予選に出てくるチームは全て強豪の難敵ばかり。どの試合も厳しい試合になる」と改めて警戒心を強めた。