来年の北京オリンピックに出場するアイスホッケー女子の日本代表メンバーが26日、発表され、3大会連続でキャプテンを務める大澤ちほ選手は「自信を持って4年間準備してきたので、積み重ねたことを出し切れる場にしたい」と意気込みを話しました。
日本アイスホッケー連盟は26日、オンラインで記者会見を開き、来年2月の北京オリンピックに出場するアイスホッケー女子の日本代表「スマイルジャパン」の代表に内定した23人のメンバーを発表しました。
メンバーには、いずれも3大会連続の出場となるキャプテンの大澤選手や、39歳の久保英恵選手などのほか、高い得点力に定評がある20歳の志賀紅音選手などが選ばれました。
3大会連続でキャプテンを務める大澤選手は「応援してくれる皆さんにエネルギーを与えられるように、4年前より強くなった姿を見せたい。自信を持って4年間準備してきたので、積み重ねたことを出し切れる場にしたい」と意気込みを話しました。
また飯塚祐司監督は「北京大会では、これまで達成できてない予選リーグ突破をトップ通過で目指す。初戦のスウェーデン戦へ自信を持って臨めるように準備したい」と話していました。
チームは今後、国内で強化合宿を行い、調整を続け、本番に備えることにしています。
日本の対戦相手は
総当たりで行われる予選リーグで世界ランキング6位の日本はグループBに入っています。
競技は開会式の前日から始まり、2月3日の初戦は世界9位のスウェーデン、5日は世界11位のデンマーク、6日は20位で開催国の中国、8日は世界7位のチェコとそれぞれ対戦します。
世界ランキングが上位のグループAはすべてのチームが決勝トーナメントに進めますが、グループBは上位の3チームのみが決勝トーナメントに進むことができます。
日本のこれまでの成績
アイスホッケー女子がオリンピックに初めて採用されたのは1998年の長野大会です。
出場した6か国が総当たりで戦い、開催国の日本は5試合すべて敗れて最下位でした。
2014年のソチ大会で、日本は長野大会以来、4大会ぶりに出場しましたが、予選リーグで全敗、その後の順位決定予備選と順位決定戦でも勝てず、最下位に終わりました。
2大会連続の出場となったピョンチャン大会では、8チームが2つの組に分かれた予選リーグで、スウェーデンとスイスに敗れましたが、韓国と北朝鮮の合同チームに勝って、オリンピックで初勝利をあげました。
そして、順位決定予備選では、予選リーグで負けたスウェーデンに勝ちましたが、5位・6位決定戦でスイスに敗れて6位でした。
ゴールキーパー 藤本那菜選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場になります。
身長は1メートル63センチ、ゴール前でパックに反応する抜群の反射神経とむだのない素早い動きでシュートを防ぐ安定した守りが持ち味のゴールキーパーです。
これまでにアメリカやスウェーデンのリーグで世界のトップレベルの戦いを経験してきました。
日本に帰国した昨シーズンからは、若い選手たちに経験を積んでもらうために、チームには所属せず家族とともにトレーニングを重ねてきました。
ことし夏の世界選手権はすべての試合に先発で出場し、90%を超えるセーブ率を記録して、過去最高の6位に貢献しました。
世界選手権以降は相次いでケガをするアクシデントに見舞われていてオリンピック本番に向けて回復が待たれます。
ゴールキーパー 小西あかね選手
オリンピックはピョンチャン大会に続いて2回目の出場です。
身長1メートル67センチで長い手足を生かした守備に定評があるゴールキーパーです。
ピョンチャン大会以降、外国人選手のシュートスピードやタイミングなどに対応するため、2シーズンにわたってスウェーデンのリーグで経験を積みました。
ことし夏の世界選手権では、準々決勝のアメリカ戦に第2ピリオドの途中から出場し、世界トップレベルの選手を相手に85%のセーブ率でした。
ゴールキーパー 増原海夕選手
オリンピックは初出場です。
ゴールキーパーの3人の中では最も若く、キーパーとしてのポジショニングの向上や外国人選手に当たり負けないようにウエイトトレーニングに力を入れてきました。
祖父や父、それに兄もアイスホッケーをしていた影響で、小学1年生の頃からプレーしています。
ディフェンダー 小池詩織選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場となります。
素早いスケーティングやキレのあるパスが持ち味のディフェンダーで、ことし夏の世界選手権では6試合に出場し2つのゴールをアシストしました。
現在は北海道のチームでプレーしています。
ディフェンダー 志賀葵選手
オリンピックはピョンチャン大会から2大会連続の出場です。
安定した守備が持ち味のディフェンダーで、高校1年生の時から日本代表に選出されて経験を積み重ね、前回のピョンチャン大会にはチーム最年少で出場しました。
ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場し、2つのゴールをアシストするなどチームの躍進に貢献しました。
フォワードの志賀紅音選手は妹です。
ディフェンダー 床亜矢可選手
スピードを生かしたプレーで相手の攻撃の芽を摘むディフェンダーで、守備だけでなく積極的に攻撃にも参加し、ことし夏の世界選手権では3つのゴールをアシストしました。
日本代表としてプレーしていた父親の影響で幼少期からアイスホッケーを始め、18歳以下の日本代表チームで活躍していましたが、16歳の時に甲状腺の病気の治療のため競技を離れた時期もありました。
妹はフォワードの床秦留可選手でピョンチャン大会から2大会連続で姉妹そろっての代表入りです。
ディフェンダー 鈴木世奈選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場です。
しぶとい守りが持ち味のディフェンダーでカナダやスウェーデンのリーグでプレーした経験があります。
外国人選手を相手に力負けしないプレーを期待され、ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場し、過去最高の6位に貢献しました。
また、親子三代にわたってアイスホッケー選手で、祖父の高嶋守さんは3大会連続でオリンピックに出場し、日本代表のキャプテンを務めたこともあります。
ディフェンダー 川島有紀子選手
オリンピックは初出場です。
シュート力や外国人選手にも当たり負けしないパワーが持ち味のディフェンダーで、ディフェンスからの攻めに転じるパス回しなどに磨きをかけてきました。
ことし夏の世界選手権は7試合すべてに出場しました。
ディフェンダー 細山田茜選手
オリンピックはピョンチャン大会に続いて2回目の出場です。
身長1メートル63センチ、スピードが持ち味のディフェンダーで、ことし夏の世界選手権では3つのゴールをアシストするなど中心選手として活躍しました。
カナダ生まれで、幼い頃からアイスホッケーを始め、カナダとアメリカでプレーしてきましたが、日本代表が予選リーグを最下位で敗退したソチ大会をきっかけに、日本代表で活躍したいと思うようになり現在は北海道のチームでプレーしています。
ディフェンダー 山下栞選手
オリンピックは初出場です。
今回の代表チームでは最年少で技術的には発展途上ですが、豊富な運動量が持ち味のディフェンダーです。
ことし夏の世界選手権は6試合に出場しました。
姉はフォワードの山下光選手で今回、姉妹でそろって初めて選ばれました。
山下選手は、ソチ大会をテレビで観戦したことをきっかけに、レベルの高い環境に身を置いて技術を高めようと、小学6年生の時に姉とともに、大阪からアイスホッケーが盛んな北海道に移住してプレーしてきました。
現在は、東京のチームでプレーしています。
フォワード 米山知奈選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場です。
フォワードとして、チームの課題になっている得点力アップに貢献しようと、シュート力やアシストなどの技術の向上に努めてきました。
ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場し、予選リーグのハンガリー戦で1点をあげました。
現在は、北海道のチームでプレーしています。
フォワード 三浦芽依選手
オリンピックは初出場です。
パワーがあり、堅実なプレーが持ち味のフォワードです。
おととしの世界選手権で1点を決めたほか、ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場し、1つのアシストをマークしています。
現在は北海道のチームでプレーしています。
フォワード 藤本もえこ選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場となります。
チームの課題となっていた得点力の向上のため、パワーのあるシュートを身につけようとレベルアップを図ってきました。
ことし夏の世界選手権では、ゴールを決められませんでしたが1つのアシストをマークしました。
現在は、北海道のチームでプレーしています。
フォワード 床秦留可選手
オリンピックはピョンチャン大会から2大会連続の出場となります。
広い視野を持ち、味方に的確なパスを出してゴールをアシストできるプレーが持ち味のフォワードで、ピョンチャン大会のあとはスウェーデンのリーグに渡って外国人選手を相手にみずからのシュート力の向上にも取り組んできました。
ことし夏の世界選手権では主力選手として7試合すべてに出場して、チームトップとなる4つのアシストをマークし、日本の課題となっていた得点力の改善につながると期待されています。
姉はディフェンダーの床亜矢可選手で、ピョンチャン大会から2大会連続で姉妹そろって代表入りしました。
フォワード 浮田留衣選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場です。
身長1メートル70センチの大型フォワードで、持ち味のパワーのあるシュートの精度に磨きをかけてきました。
ことしの夏に行われた世界選手権では2得点を挙げて日本の過去最高の6位に貢献しました。
オリンピックでもゴールから離れた位置からのシュートなどで得点が期待されます。
フォワード 志賀紅音選手
オリンピックは初出場です。
前回のピョンチャン大会に向けた最終選考には、ディフェンダーとして臨みましたが選ばれず、その後、得点能力の高さを見込まれてフォワードに転向しました。
積極的にゴールをねらうプレーが持ち味で、ことし夏の世界選手権では、準々決勝で世界ランキング1位のアメリカを相手に2点を決めてチームでただ1人得点し存在感を示しました。
姉はディフェンダーの志賀葵選手で、今回、初めて姉妹そろって選ばれました。
フォワード 高涼風選手
オリンピックはピョンチャン大会から2大会連続の出場です。
豊富な運動量で相手チームの守りをかき乱し、隙を突いて積極的にゴールをねらうプレーが持ち味のフォワードです。
ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場して、2つのゴールをアシストしました。
現在は、北海道のチームでプレーしています。
フォワード 大澤ちほ選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場となります。
スピードを生かした多彩な攻撃や外国人選手を相手に当たり負けしないフィジカルの強さが持ち味のフォワードで、日本のエースとして、これまでのオリンピックでは2大会連続でキャプテンを務め、チームの中心選手として活躍してきました。
ピョンチャン大会後はスウェーデンのリーグに渡り、フィジカルの強い選手たちを相手に得点を奪うため、ディフェンスからオフェンスへの素早い切り替えやシュート力などに磨きをかけてきました。
ことし夏の世界選手権では、7試合すべてに出場しゴールやアシストはありませんでしたが、キャプテンとしてチームをけん引し、過去最高の6位に貢献しました。
フォワード 大滝知香選手
オリンピックは初出場です。
スケーティングの技術が高く、安定感のあるプレーが持ち味のフォワードです。
ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場し、外国人選手を相手に経験を積んできました。
現在は北海道のチームでプレーしています。
フォワード 久保英恵選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場となります。
身長1メートル68センチ、チーム最年長のベテランで、抜群のシュート精度で高い決定力を誇ります。
中学生のときに初めて日本代表に選ばれましたがバンクーバーオリンピックの出場権をかけた最終予選のメンバーに選ばれず、一度、引退をしたものの、およそ1年半後に復帰しました。
日本代表に復帰後はエースとして代表チームを引っ張ってきました。
ことし夏の世界選手権はコンディションの影響もあって出場時間は限られましたが、チームで2番目となる3点をあげゴール率は60%と勝負強さを見せました。
今回の北京大会を「アイスホッケー人生の集大成」と位置づけて臨みます。
フォワード 獅子内美帆選手
オリンピックはソチ大会から3大会連続の出場となります。
得点感覚のよさが持ち味のフォワードですが2018年の12月に、右ひざのじん帯を損傷するケガで手術を受けたあと、コンディションが上がらず、日本代表からは一時、外れていました。
ことし代表チームに復帰し、夏の世界選手権では4試合に出場しました。
チームの得点力の向上への貢献が期待されています。
フォワード 小山玲弥選手
オリンピックは初出場です。
身長は1メートル46センチと小柄ですが、素早い動きを得意としています。
ことし夏の世界選手権では7試合すべてに出場して経験を積んできました。
現在は、東京のチームでプレーしています。
フォワード 山下光選手
オリンピックは初出場です。
スピードを生かして、相手にプレッシャーをかけてパックを奪い、積極的にゴールをねらうプレーが持ち味で、ことし夏の世界選手権では2得点を挙げました。
妹はディフェンダーでチーム最年少の栞選手で、今回、姉妹でそろって代表入りを果たしました。
ソチ大会をテレビで観戦したことをきっかけに、レベルの高い環境に身を置いて技術を高めようと、中学2年生の時に妹とともに、大阪からアイスホッケーが盛んな北海道に移住しプレーしてきました。
現在は、東京のチームでプレーしています。
December 26, 2021 at 03:13PM
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北京五輪 アイスホッケー女子 代表メンバー発表 - NHK NEWS WEB
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